心を落ち着かせ、集中力を高めるクンバカ呼吸法

2024年6月26日水曜日

呼吸法

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ヨガでとても大切な呼吸。

その中でも、特にお気に入りな呼吸法がクンバカ呼吸法です。


クンバカ(Kumbhaka)はサンスクリット語で息を止めること。

・・・え?息止めちゃうの?!って思うかもしれませんが、
ヨガで、クンバカは体内のエネルギー経路(ナディ)を浄化し、プラーナ(生命エネルギー)の流れを円滑にする効果があり、これによりエネルギーレベルが向上すると考えられています。

実際に無理のない範囲で息を止めると、心の静けさが得られて集中力が高まり、自身の内側の感覚に意識を向けやすくなると感じています。


クンバカ呼吸法にはどのような効果が期待できるのか…

  1. 精神の安定と集中力の向上

    • 呼吸を止めることで心を落ち着かせ、集中しやすくなります。瞑想や集中力を高めるのに役立ちます。
  2. ストレスと不安の軽減

    • 呼吸を制御することで副交感神経を刺激し、リラックス状態を促進します。これにより、ストレスや不安の軽減が期待できます。
  3. 肺の強化

    • 息を止めることで肺活量を高め呼吸器系を強化します。深い呼吸を意識することで酸素の取り込みが効率化されます。
  4. 体内の酸素供給と二酸化炭素排出の調整

    • 息を止めることで体内の酸素と二酸化炭素のバランスを調整し、細胞への酸素供給を最適化します。これにより代謝機能の改善が期待されます。
  5. 内臓のマッサージ

    • クンバカ中の腹圧の変動が内臓をマッサージし、消化機能を促進します。これにより消化不良や便秘の改善が期待できます。
  6. エネルギーの活性化

    • ヨガの観点から、クンバカは体内のエネルギー経路(ナディ)を浄化し、プラーナ(生命エネルギー)の流れを円滑にします。これにより、エネルギーレベルが向上します。
  7. 体温調節

    • 呼吸を止めることで体温を調節し、体内の冷えや熱のバランスを整えます。
  8. 心拍数の調整

    • クンバカは心拍数を安定させ、血圧を調整するのに役立ちます。これにより心血管系の健康が促進されます。
  9. 自律神経のバランス

    • クンバカは交感神経と副交感神経のバランスを整え、全体的な自律神経の調整に役立ちます。


クンバカ呼吸法は、適切に行うことでこれらの効果を実感できますが、無理はせず、自分の体の状態に合わせて行うことが重要です。習慣化することで心身の健康やパフォーマンス向上につながります。


クンバカの種類

クンバカは主に2種類あります

  1. アンタラ・クンバカ(Antara Kumbhaka):

    • 息を吸った後に息を止めること。吸気と呼気の間に行います。
  2. バーヒヤ・クンバカ(Bahya Kumbhaka):

    • 息を吐いた後に息を止めること。呼気と吸気の間に行います。



私は、吸う息の後に数秒止めるアンタラクンバカ(クーラカクンバカ)が特に好きです。
朝ヨガの最初と最後、腹式呼吸の練習をしてから1.2回クンバカを取り入れることで
身体の不安や緊張が和らぎ、思考がクリアになっていきます。
クンバカ呼吸が終わったあとは自然呼吸も深まるし、とても気持ちがいいんです♪




※肺や呼吸器に疾患がある方、心血管の疾患がある方、妊娠中の方はクンバカ呼吸はやめておいて、ゆったりとした呼吸を。

クンバカ呼吸法は正しい指導と適切な練習を重ねることで、安全に効果を得ることができます。


初心者の方向けのアドバイス

  1. 段階的に始める

    • 最初は短い息止めの時間から始め、徐々にその時間を延ばしていくことが重要です。無理をせず自分のペースで進めましょう。
  2. 正しい指導を受ける

    • 初心者は経験豊富なヨガインストラクターから正しい指導を受けることをおすすめします。適切な指導が安全かつ効果的な実践をサポートします。
  3. リラックスした環境で行う

    • 静かでリラックスできる環境で行うことが重要です。ストレスや緊張を感じない状態で練習を始めましょう。
  4. 基本的な呼吸法から始める

    • クンバカの前に、腹式呼吸やナディショーダナ(片互鼻呼吸)などの基本的な呼吸法を練習することで、呼吸のコントロールに慣れることが大切です。
  5. 無理をしない

    • 息を止める時間が長すぎると感じたら、無理をせずに呼吸を再開しましょう。呼吸が苦しいと感じたら、すぐに息を吐き出し、普通の呼吸に戻します。
  6. 定期的な練習

    • 継続的に練習することで、徐々に効果を実感できるようになります。定期的な練習が習慣化されると呼吸法の効果がより高まります。


簡単なクンバカ呼吸法の練習手順

  1. 準備

    • 快適な座り方で背筋を伸ばしてリラックスします。深呼吸を数回行い心を落ち着かせます。
  2. 吸う(Puraka)

    • ゆっくりと深く鼻から息を吸い込みます。胸と腹を膨らませるように意識します。
  3. 息を止める(Antara Kumbhaka)

    • 息を吸い切ったら、息を止めます。最初は数秒間から始め、徐々にその時間を延ばしていきます。
  4. 吐く(Rechaka):

    • ゆっくりと息を吐き出します。全ての空気を出し切るように意識します。
  5. 繰り返す:

    • これを数回繰り返します。自分のペースで、無理のない範囲で行いましょう。



カウントで行うクンバカの動画がありました。
※動画1分10秒ぐらいからがクンバカの説明と実践。



自分のペースを大切に。
落ち着いて、呼吸を心地よく続けてみてください。






ワンコの寝息に耳を傾けるのも、私の最高の癒しタイムです(笑)












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自己紹介

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ヨガとの出会いは2015年。会社員時代、運動不足解消の為にはじめたのがきっかけ。シャバーサナの心地よさにはまり、ヨガを始めて2年半後、ヨガ哲学の学びを深めるためにRYT200を取得。週末のみ常温ヨガ、ホットヨガを指導。コロナ禍では常温ヨガの開催を中止し、ホットヨガのみ指導。 プロフィールの写真は、大好きなカフェで開催しているドッグヨガに愛犬と参加した時のもの。 愛犬と過ごす穏やかな時間がたまらなく好き。 RYT200修了/リストラティブヨガ集中講座修了/ドッグヨガアドバイザー修了

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